どうも初めまして。伊藤美裕です。
日本コロムビアからデビューし、歌を歌っています。自分のコラムを持つのは久しぶりのことですが、クラゲのようにふわふわと歌謡界を漂いながら、感じたことを思うまま、自分の言葉にしていこう。これがタイトルに込めた想い。喜びを感じながら、丁寧に綴っていけたら良いなと思います。
細かいコンセプトも特にないとのことだったので、さて何から始めようか…と少し考えているとき、ふとちょうど5年前の12月、招待されて伺った由紀さおりさんのライブ・イベントのことを思い出した。アルバム『1969』が話題になり始めていた頃で、関係者の熱気が凄く、これが世間の注目を浴びるということなのだなぁ、と肌で感じたのを覚えている。このアルバム『1969』は、ジャズ・オーケストラ・グループのピンク・マルティーニとの共作で、全米iTunesジャズチャート1位を獲得した作品。日本の歌謡曲が海外で評価されたという意味では、坂本九さんの「上を向いて歩こう」以来の快挙と言える。
ピンク・マルティーニのリーダーが『夜明けのスキャット』のレコードをジャケット買いしたことがそもそも今回のコラボレーションの始まりであり、この曲が再び国内でも脚光を浴びたことは記憶に新しいけれど、このレコードのB面「タ・ヤ・タン」こそ、ピンク・マルティーニがCDの中でカバーしていた、キーとなる曲であり、直接的なアルバム制作のきっかけだということは意外と知られていないような気がする。
タ・ヤ・タン 私はギターなの
タ・ヤ・タン あなたが弾く私
このフレーズを由紀さんの艶っぽい声で聞くと、溶けてしまいそうになる。タ・ヤ・タンって何だろう…? という素朴な疑問も吹っ飛ぶほど、破壊的な色香。
ちなみにそのライブで初めて、私は由紀さんの生の歌声を聴いたのだけれど、日本語の音そのものの響きの美しさにとても驚いた。意味の分かる言葉として、私たちは内容をもちろん楽しめるけれど、由紀さんの声の醸す雰囲気が歌の世界をダイレクトに伝えていて、日本語の分からない外国人が賞賛するのも納得だと思った。
かつてラジオから聞こえてきた歌謡曲たちが、由紀さんのボーカルと全く新しいアレンジで楽しめる『1969』は、5年経っても聴くたびに歌謡曲の可能性を示してくれる。その時に戴いたサイン入りのCD、大事にしています。
2011年は東日本大震災が起こり混乱を極めていたし、私はデビューしたばかりで右も左も分からない頃だったけれど、この先輩の果敢な挑戦に胸打たれたし、「歌謡曲を元気にしたい」「日本を元気にしたい」という強い想いがライブを通して伝わってきて、背中を押される気持ちで会場を後にした。そして今、21世紀の歌謡曲を信じ続けている自分がいるのです。
・東京公演
日時:12月17日(土) 開場12:15 / 開演12:45
会場:恵比寿天窓.switch
料金:4,600円+1drink代 全席指定 ※当日500円up
予約・問:恵比寿天窓.switch tel.03-5795-1887 / スネークミュージック tel.03-3260-8535
・大阪公演
日時:12月23日(金・祝) 開場 18:30 / 開演19:00
会場:Soap Opera Classics
料金:4,600円+1food&1drink代 整理番号付き※当日500円up
予約:Soap Opera Classics tel.06-6809-1703
・名古屋公演
日時:12月24日(土) 開場 12:30 / 開演13:00
会場:名古屋パラダイスカフェ21
料金:4,600円+1order 整理番号付き※当日500円up
予約:パラダイスカフェ21 052-741-8566
毎週火曜日21時から絶賛オンエア中
IBC岩手放送(21:00〜22:00)
秋田放送(21:00〜22:00)
北日本放送(21:00〜21:50)
福井放送(21:00〜22:00)
和歌山放送(21:00〜22:00)
山陰放送(21:00〜22:00)
山口放送(21:00〜22:00)
長崎放送(21:00〜21:50)
計8局NET
生年月日:1987年4月4日生まれ
血液型:A型
出身地:大阪府池田市
特技・趣味:バイオリン、古着屋散策
座右の銘:in dreams begin the responsibilities(責任というものは夢見ることから始まる)