山口ひろみが、11月28日(月)ライブハウス銀座TACTにて、カヴァーアルバム『ひろみっくす~心にしみるカバー曲集~』の発売記念ライブを開催した。カヴァーアルバムのリリースはデビュー15年目で初めてとなる。内容はこれまでステージで披露していた曲の中からファンのリクエストを元にセレクト。5曲はギターだけのアコースティックバージョンで収録、ボサノバ風の「別れの朝」などを含む全8曲を収録。
今回のライブハウス銀座TACTでの公演が15周年として最後の公演となり、この日は昼夜2回、カヴァーアルバム『ひろみっくす~心にしみるカバー曲集~』を中心にそれぞれセットリストも変えて行われた。夜の部はデビュー曲「いぶし銀」でスタート、歌い終え涙ぐむ山口。実は喉の調子が本調子でないにも関わらず、昼の部をいつものように全力でやり遂げたあと、急に声が出なくなってしまった。「本当にゴメンなさい、遠方からもたくさんいらしてるのに、でもやれる限り精一杯歌わせていただきますので、どうかよろしくお願いします。」と深々と頭をさげると、「がんばれ~」「無理にないで」「大丈夫だよ」と暖かい声援にまた涙の山口。前半は、自身のオリジナル曲を中心に進み、彼女の第二の故郷、宮城から来場した女川町観光協会の鈴木会長を前に「三陸風みなと」なども披露、被災時のエピソードなども語られた。
中盤では、山口が勉強中だという、民謡・三味線のコーナーがあり、ここではスペシャルゲストとして、師でありテイチク民謡会理事長でもある、及川清三と三味線の師・伊藤(及川)清乃を迎え、3人でのコラボレーションを繰り広げた。実は山口の三味線は亡き母の“形見”だが、もらった当初、皮も裂けてぼろぼろで、処分も考えたそうだが周りの勧めで皮を貼り替え、そこから勉強を始めたそうだ。及川は「彼女は歌も素晴らしいが、人柄も素晴らしい、それが歌に現れている。」と絶賛した。
そして後半のアコースティックコーナーでは、衣装も着物姿からシックなスカート姿にチェンジした。カヴァーアルバム『ひろみっくす』のギターアレンジを手がけた岸本氏を呼び込み、ギター1本とボーカルというシンプル且つ贅沢なステージングを展開。開演時、喉の調子が悪い、とお詫びしていたことが嘘の様な、圧倒的ボーカルで、「別れの朝」(オリジナル:ペドロ&カプリシャス)「メロディー」(オリジナル:玉置浩二)などポップスの名曲を歌い上げ、最後は自身の最新シングル「女の幸せ」も特別にアコースティックアレンジで披露した。最後に「みなさんのパワーで出なかった声も出てきました、本当にありがとうございました。亡くなった母に昔から「人のためになるような人になりなさい」と言われてました。私の歌で、みなさんに何かを届けられるようにこれからも頑張ります。」と感謝を伝えた。
アンコールでは、なぜか、先生(女医)姿で登場。予定になかった「夢暖簾」を歌唱し、最後は「知床番屋」を披露、ひろみ先生直々指導の“ひろみ~”コールを交えて、指し棒をタクトばりにぶんぶん振り、客席とステージの絶妙な掛け合いで盛り上げ、最後を締めくくった。
2016年11月16日発売
TECE-3414 ¥1,852+税
<収録曲>
1.メロディー(オリジナル歌手:玉置浩二)
2.別れの朝(オリジナル歌手:ペドロ&カプリシャス)
3.川は流れる(オリジナル歌手:仲宗根美樹)
4.黄昏(オリジナル歌手:岸田智史(現・岸田敏志))
5.かもめの街(オリジナル歌手:ちあきなおみ)
6.悲しき子守唄(オリジナル歌手:ミス・コロムビア)
7.おんなの海峡(オリジナル歌手:都はるみ)
8.くちなしの花(オリジナル歌手:渡 哲也)
2016年4月20日発売
CDシングル TECA-13675 ¥1,204+税
シングルカセット TESA-13675 ¥1,204+税
DVD付シングルCD TECA-15676 ¥1,389+税
<収録曲>
1.女の幸せ
2.女は生きる
3.女の幸せ(オリジナル・カラオケ)
4.女の幸せ(メロ入りカラオケ)
5.女は生きる(オリジナル・カラオケ)
※DVD
1.女の幸せ ミュージックビデオ
2.特典映像 山口ひろみロングインタビュー