『御乱心~オールタイム・ワースト~』がオリコンウィークリーチャート初登場8位を記録するなど、話題を集めるさだまさしが、2016年2枚目のアルバムとして、永六輔作詞の楽曲をカヴァーしたアルバム『永縁~さだまさし永六輔を歌う~』を11月9日にリリースする。
3歳からヴァイオリンを始め、クラッシック少年であったさだまさしが、最初に出逢った流行歌がNHK総合で放送されていたバラエティ番組「夢であいましょう」の「今月のうた」。作詞・永六輔、作曲・中村八大の「六・八コンビ」によって生み出される「今月のうた」が、「自身の楽曲のルーツである」とさだまさしは語っている。永六輔との出逢いは、さだまさし十代のデビュー前に遡る。作家・宮崎康平を通じて出逢って以降、親交を深め2001年にはカヴァーアルバムとして『さだまさし永六輔・中村八大を歌う上を向いて歩こう/遠くへ行きたい』をリリースしている。2013年NHK総合で「夢であいましょう」が復活して放送された際に、久しぶりの再会を果たした両氏。その際、永六輔がテレビの創成期に行った仕事や作詞家としての偉大な功績を詳しく聞きたいと、さだまさしは、以降数度にわたり、永六輔との会談を行っていた。そして2016年7月、永きにわたりその人柄を慕っていた永六輔の作品を歌うアルバムを新たに制作することで、敬愛する気持ちを伝えたいとのさだまさしの強い想いから、今回のアルバムの制作が企画された。
収録楽曲には、「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」「見上げてごらん夜の星を」など、誰もが口ずさめる名曲から、さだまさしがあえて歌いたい秘蔵の名曲を選曲。制作陣に中村八大の長男・中村力丸を迎え、「六・八コンビ」の作品についての対話から、歌手として永六輔が歌唱した楽曲「生きるものの歌」を、今回さだまさしが歌うことを決意した。また、さだまさし25周年を記念したアルバム「季節の栖~Twenty Five Reasons~」(1999 年)に収録された、作詞・永六輔、作曲・さだまさしの「ふ」も収録される。
アルバムには、永氏と縁の深い黒柳徹子、またNHKの番組でも「夢であいましょう」のオリジナルを歌った坂本スミ子も参加。黒柳徹子は「夢であいましょう」などで朗読による参加、坂本スミ子は、「夢であいましょう」をオリジナルさながらに歌唱している。レコーディングが行われたのは8 月下旬〜9 月上旬の都内スタジオ。多忙な合間を縫ってさだまさしの待つスタジオに訪れた黒柳徹子は、「お声かけいただいて、うれしかったわ」とさだまさしと談笑を交わし、その後、ほぼ1 発OKでレコーディングを終了させ、関係者を驚かせた。また、別の日に行われた坂本スミ子のレコーディングでは、遠方から駆け付けた疲れも見せず、変わらない美声を披露した。
2016年11月9日発売
FRCA -1274 ¥2,778(税抜)
<収録曲>
1.夢であいましょう(作詞:永六輔 作曲:中村八大 歌:坂本スミ子 朗読:黒柳徹子)
2.女ひとり(作詞:永六輔 作曲:いずみたく)
3.帰ろかな(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
4.故郷のように(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
5.黄昏のビギン(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
6.芽ばえて、そして(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
7.おさななじみ(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
8.ふ(作詞:永六輔 作曲:さだまさし)
9.娘よ(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
10.ウェディング・ドレス(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
11.見上げてごらん夜の星を(作詞:永六輔 作曲:いずみたく)
12.上を向いて歩こう(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
13.遠くへ行きたい(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
14.生きるものの歌(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
15.夢であいましょう(作詞:永六輔 作曲:中村八大)